好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

逃げてばかりの自分が嫌だって思いと、それでもこうして受け止めてくれる最上くんという存在の温かさに涙があふれた。

そんな私の頭を優しく撫でてくれる最上くんの胸で、私は泣く。



「私っ、瑞樹くんと仲良くなりたい……っ。一緒の家に住んでいるからうまくやりたいとかじゃなくて、瑞樹くんのことをもっと知りたい……っ」

「うん」

「でも、どうしたらいいのか分からないよ……っ」



最上くんのジャージをぎゅっと握る。

瑞樹くんとどう接していいのか分からないから怖い。

だけど、瑞樹くんのことをもっと知りたくて、仲良くなりたくて。

一緒に笑い合いたいと願うんだ……。



「俺の趣味は服を作ること」

「……え？」



最上くんの突然のカミングアウトに戸惑ってしまう。

このタイミングで趣味の話……？

それに最上くんって、洋服が作れるの……？

びっくりしすぎて涙が引っ込んでしまう。