好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「えっ、これを作ったの⁉ 全部⁉」

「すごい……っ!」



思わずスマホの画面に見入ってしまう。

ワイシャツからジャケット、ズボンまで最上くんが作ったってことだよね⁉

レベルが高すぎる……!

街を歩いていて、『これは手作りです』って言われても『本当に⁉』って疑ってしまうくらい、クオリティが高い。



「最上くんっ!」



私はスマホを握り締め、最上くんにぐいっと顔を近づけた。



「女性用の服も作れるの⁉」

「……作ったことはないけど、多分できる」



す、すごい……。

こんな身近に洋服を作れる人がいたなんて……!



「6月末に、コスプレのイベントがあるの! その日に着る衣装を作って欲しいです!」

「えっ⁉」

「この前教えたアニメのネネの衣装なんだけど……。購入したはいいけど、サイズが大きすぎちゃって、イベントで着るには難しいかな、って」



だからお願いっ!

私専用のネネちゃん衣装を作ってください……っ。

私は顔の前で手を合わせる。
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