私達、怪奇研究部!!

プロローグ

 平安時代のある日の話。
 薄暗い逢魔時、1人の男が血塗れで倒れていた。側には刺したと思われるもう1人の男。手には刃物を持っている。
 倒れているのは刺した男の親友だった人物。

「わ、たしが殺した……」

 本人の意思ではなかったのだろうか。刺した男は絶望に顔を歪ませ、カタカタと震えている。
 するとどこからか声が聞こえてくる。声は刺した男以外には聞こえていない。

「そうだ、お前が殺した。全てはお前の責任なのである」

 その声が聞こえた瞬間、刺した男は瞬く間に闇に包まれてしまった。
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