夏の大三角~恋~
「高いっ!」
シャトルは私のはるか上を通過した。
でも、ロブとまでは行かず、中途半端な上がり方だ。
「前に行く!」
竜二先輩が言って、左側の視界の端に映る。
「はい!」
私は、コートに隙ができないように、ジリジリと後ろの下がった。
竜二先輩が打ち込んだスマッシュは、レシーブ体勢になっていた鷲に打ち返される。
よし!
隙を作らなくてよかった!
私はスマッシュを後ろから打ち込む。
鷲がレシーブする。