夏の大三角~恋~


「高いっ!」


シャトルは私のはるか上を通過した。

でも、ロブとまでは行かず、中途半端な上がり方だ。



「前に行く!」



竜二先輩が言って、左側の視界の端に映る。



「はい!」



私は、コートに隙ができないように、ジリジリと後ろの下がった。

竜二先輩が打ち込んだスマッシュは、レシーブ体勢になっていた鷲に打ち返される。


よし!

隙を作らなくてよかった!

私はスマッシュを後ろから打ち込む。

鷲がレシーブする。


< 14 / 94 >

この作品をシェア

pagetop