夏の大三角~恋~
「じゃあな!!」
家の前まで来ると、鷲が手を振る。
「う、うん!じゃあね!」
まだ、ドキドキする。
動揺してドキドキしているのか、鷲にドキドキしているのか。
……分かっている、本当は。
私は、鷲のことが好き。
いつからか分からないけど、そう思っている。
最初は幼馴染だったのに、鷲のことが好きになっていた。
三星と仲良くしているところを見るたびに、胸が締め付けられていた。
鷲は私のことなんてなんとも思っていないと思っていた。
でも………。