夏の大三角~恋~
「おっそーい、鷲。先に着替えた方が、勝ちね。」
「おい、なんだよそれ。」
私は、鷲を置いて、走る。
「あー!琴、ちょっと待ってよ!」
鷲の後ろから出てきた女の子の声で立ち止まる。
「あ、三星!!ご、ごめーん。」
「もー、いつも私のこと忘れるんだから…。」
フワフワの茶色い髪の毛を背中に垂らしているかわいい華奢なこの子は、白鳥三星。
同じ部活で、鷲と仲良くなり、私とも仲良くなった。