夏の大三角~恋~
海!!
飛行場から出た瞬間、むわっと湿気を感じる。
わぁ、沖縄だ。
「沖縄だーー!!」
三星がはしゃぐ。
「ね、ね!琴、沖縄だよぉ!!」
対して私は……。
げっそり。
鷲のおかげでなんとか2時間耐え切ったけど…。
もう、ヘロヘロ。
死ぬ。
本当に。
「モウヤダ。ニドトヒコーキノリタクナイ…」
ゾンビのようにノロノロ歩く私を鷲が支えてくれている。
でも、ごめん。
今私、鷲に恋焦がれている暇なんてない。
マジできつい。