夏の大三角~恋~
「おい、なにやってんだよ、琴。」
いち早く私の異変に気づいた鷲が皿を置いて寄ってくる。
「あぁ、鷲〜!どうしよう〜!」
私は鷲に泣きついた。
「ふ…、ははは…!」
「わ、笑わないで!!」
鷲が笑い転げる。
私にとっては重要なことなのに。
「どうせまた、宿儺になりたいだの阿修羅になりたいだの千手観音になりたいだの思っているんだろう?ぶっ…はははは!!!」
そ、そんなに笑う?
ていうか、なんで分かったの??
私は恥ずかしさで頬が熱くなった。