夏の大三角~恋~

鷲がクククと笑う。



「意地悪ー!」



私は色々な恥ずかしさと照れくささで真っ赤になった。


その時、鷲が私の方に手を伸ばした。



「しょうがねーな。俺が宿儺の腕にでもなってやるよ。」

「え…?」






フワッと髪の毛が持ち上げられる。

私の髪の毛は、鷲の手の中。



鷲が、手ですくようにして、髪の毛を揃える。



私、鷲に髪の毛を触られている…?




理解した途端、恥ずかしさが込み上げる。

ボンッと耳まで熱を帯びる。


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