夏の大三角~恋~



「あああああの、しゅ、う…?じ、自分でできるよ…??」

「嘘つけ、玉ねぎ離せないくせに。」



振り向くと、鷲が優しく微笑んでいた。

胸が高鳴る。


……私、いつからこいつのことがこんなに好きだったんだろう…。



あなたの、仕草ひとつひとつに胸が高鳴るんだ。

あなたの、表情ひとつひとつに反応してしまうんだ。


ああ…私、重症だな…。



鷲は、手早く、綺麗に私の髪の毛を結ぶ。



「はい、できた。これで玉ねぎ食べられるよ?」



クスリと鷲が笑う。
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