夏の大三角~恋~




鷲と三星の顔が近づく。




もう、これ以上見たくない。


でも、やっぱり体が動かない。

私に見せつけでもするかのように、私の顔は、動かせなかった。


二人の影が、松葉の間から差し込む銀色の月明かりに浮かび上がる。


月明かりは、二人の男女を妖しく照らした。




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