夏の大三角~恋~
三星と鷲の唇がゆっくりと、重なる。
鷲の腕は、しっかりと三星の背中を支えている。
三星の素肌を愛おしそうに撫でている。
私は、悲しみに押しつぶされそうだった。
何度も何度も愛おしそうに唇を重ね合わす二人。
私がひどく惨めに見えてきて…。
悲しかった。
辛かった。
鷲への気持ちは…、私の片想いだったんだね。
涙がポロポロと溢れる。
もう、止められなかった。
私は、松の陰で、泣き続けていた。