夏の大三角~恋~
「ねえ、琴ちゃん。」
肩をポンっと叩かれる。
「はい?」
振り返ると、メガネの背の高い2年生の先輩。
星竜二先輩。
バドがうまくて容姿が端麗だから、噂では、めちゃくちゃモテているらしい。
「琴ちゃん、俺とダブルス組まない?」
竜二先輩が唐突に言う。
「…………え。」
竜二先輩とダブルスを組む?
うーん、
やったことないから、合うかどうか分からないんだよね…
「一度、一緒にやってもらえます?それで、決めたいです!」
私は微笑んで言った。
「うん、いいよ。…あそことやろう。」