夏の大三角~恋~


規則正しい波の音と、先輩の手。

私の心をなだめてくれる。



「っ…。」



私は、涙を拭った。

こんなことをしていても始まらない。

前に進まなきゃ。

三星たちを、お祝いしてあげなきゃ。





「琴ー!先輩ー!ただいま〜!」



ほら、もうすぐ三星と鷲が来る。

二人で、手を繋いで走ってくる。


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