大江戸ガーディアンズ

おるいに茶を頼んだ与太は、伊作の(もと)へ駆け寄った。

「待たせちまって()りぃな」

「いや、構いやしねぇ。気にすんな」

小上がりでは、相も変わらず昼間であろうと伊作がちろり(・・・)と猪口を手にして一杯呑やっていた。


「そいで、与太。
松波の若様は『髪切り』をとっ捕まえるために、何()ってなさるんでぇ」

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