大江戸ガーディアンズ

「ふん……なんだよ……」

与太が消えて行った先を見つめつつ、おるいはぽつりとつぶやいた。

「あんな奴……一昨日(おととい)来やがれってんだ」

そして、店からのお仕着せである縞の前垂れを、(しぼ)るようにぎゅーっと握った。

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