大江戸ガーディアンズ
されども——
一時は「舞ひつる」として久喜萬字屋の御座敷に出てはいたが、それこそ何の因果か今は「武家の妻女」に収まった。
ゆえに、此度再び「舞ひつる」として久喜萬字屋に戻ってきたのは——ひとえに「御役目」のためである。
——もし、我が身に与えられた此の任を、恙なくやり仰せたならば……
美鶴はその心に、つよく思う。
——この先、いっさい気後れすることなく、堂々と胸を張って……
わたくしは「武家として」生きてゆけましょうぞ。