大江戸ガーディアンズ
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『……父上』

その日の御役目を終えて座敷に入ってきた政五郎に、主税はいきなりひれ伏した。

『藪から棒に、何でござるか』

政五郎は(いぶか)しげに息子を見つつも、床の間を背にすっと腰を下ろした。

「本田 主税、一世一代の頼みがあってござる」

主税はひれ伏したまま告げる。


『松波家の和佐殿を……我が妻にしとうござる』

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