君がいなくなった世界
「うん。行ってらっしゃい」
そう言って、優しく微笑んでくれた。
「ありがと」
私も微笑み返して、翼の元に向かう。
顔の部分の襖みたいなのを開ける。
その中から見えたのは、透明な板の奥の白い布。
「え……?」
なんで……?なんで見れないの?
トラックの事故だったから?
この中にいる人が翼ってことを認めたくない。
こんなんじゃ、認めたくても認められないよ。
違う人かもしれないんだから。
そう言って、優しく微笑んでくれた。
「ありがと」
私も微笑み返して、翼の元に向かう。
顔の部分の襖みたいなのを開ける。
その中から見えたのは、透明な板の奥の白い布。
「え……?」
なんで……?なんで見れないの?
トラックの事故だったから?
この中にいる人が翼ってことを認めたくない。
こんなんじゃ、認めたくても認められないよ。
違う人かもしれないんだから。