君がいなくなった世界
「俺以外の人と幸せになれよって。大好きだったって」

それを聞いて、私の涙腺は崩壊した。

まるで壊れたダムみたいに、拭っても拭っても止まらない。

だって私は翼以外の人と幸せになんてなれるはずがない。

大好きだから。

小さい時からずっと隣にいたのは翼だから。

もう私は誰とも付き合えない。

実際は別れていないし。

車の中で翼の事をたくさん考えながら家に帰った。
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