君がいなくなった世界
「もも、風夏、今日お弁当外で食べようよ!」

「それいい!どこにする?」

外、と聞いて一番最初に出てきた場所は中庭の茶色い、木のベンチ。

カフェみたいなオシャレな机もあって、私のお気に入りの場所。

「中庭のベンチは?」

「いいね。そこにしよ!」

三人で外に出て、上履きのまま中庭に向かう。

中庭の大きな桜の木は別の木のように濃い緑色の葉っぱを揺らしていた。
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