君がいなくなった世界
私は風に押されるように、少し砂っぽい屋上に倒れ込んでしまった。
「ねぇ、今の風、もしかしたら翼くんじゃない?」
優しく笑った風夏が、私のことを抱きしめながら言った。
そう聞くと、翼のような気もする。
「そう、なのかな……」
「ねぇ、今の風、もしかしたら翼くんじゃない?」
優しく笑った風夏が、私のことを抱きしめながら言った。
そう聞くと、翼のような気もする。
「そう、なのかな……」