殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね
僕は十三歳で学園に入学する事になった。同じ歳なのにリーナはあと二年後だと言う。

『ずるい!』とリーナは言うが、あと二年で一緒に通えるから……


 ようやく二年が経ち、リーナが入学!となる少し前に、なんとなく元気のないリーナが王宮から帰ってきた。

 理由を聞くと、もう王宮に行かない。もう殿下にも会わない。遊ばないと言った。しばらくしてから婚約者候補から外されたと聞いた。
 毎週、リーナを呼びつけておいて何様だ!


 僕は王子を許せない! 大事な家族を傷つけた。
 リーナが会いたくないなら、会わせないようにするしかない。

 リーナが入学をしてから、あのクソ王子が、何故かリーナに近寄ろうとする、婚約者候補から外したくせに! 他人なんだから近寄るな。

 そう思い、リーナと一緒にいた。

 家にいるとちょくちょく没収されるスイーツは学園で食べる事にしたらしい、クリームを口の端に付けて……幸せそうにしていた
 ここでは誰も取り上げないよ……
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