殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね

 殿下は変態でした。しかも変態でごめん。と自分が変態である事を肯定しました。 


「変な事を考えてしまうけど、行動に移してないからセーフだ。何を考えているかを知られたら嫌われるからね」

 恐ろしい事を告白してきたので、知りたくありません!


 もう気持ちを抑える必要はありません。

 お父様、お母様……お許しください。



「ばかっ! 変態! 大嫌い! 最低っ!」


 何回言った事でしょう……レディとしてあり得ませんね……何度頬に平手打ちをした事でしょう。


 王妃様に平手打ちをしている事がバレましたっ……!

 王族に手を挙げたのですから、罰を受けるつもりでした。

 すると命だけは勘弁してね、こんなんでも王太子だから。殴る蹴るくらいでは、めげないから許します。と言われてしまいました。

 たしかに変態はめげません。


 変態は、王妃様からとてもとても怒られたようで、執務はきちんとこなしています。そこだけは尊敬します。


 一つでも尊敬出来るところがあってよかったです。なんと仕事をするにあたって、要領を覚えたらしく、学年でトップの成績を取りました。カンニングでもしたのではないかと疑ってしまってごめんなさい。


 ご褒美にキスを強請られたので……軽く頬にキスをして離れようとしたら胸に顔を埋めてきたので、思いっきり殴ってしまいました。

 手が出てしまいました……暴力は反対です……。


 そうすると何故か喜んでいたので、気持ちが悪くて仕方がありません。もう手は出しません。



 早まったのだと思います。たまに見せるおうじさまの顔が可愛いだけなのに……刷り込みとは恐ろしいものです。



 ……後悔しています



 この変態と幸せになれるのかなぁ……



 私がしっかりしないと……


【番外編 完】



 
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