殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね

 知り合いのお茶会といえば、マドレーヌ様とウィルフレッド殿下からのお誘いがありましたが、同日開催の同時刻だったので、もちろんマドレーヌ様のお茶会に参加する事にしました。


「ようこそ、カテリーナ様」

 マドレーヌが優雅に挨拶をする。

「お誘いいただき光栄でございます」

 カテリーナも丁寧に挨拶を返した。


 マドレーヌ様のご友人は、類友で皆さん穏やかな方々でお近づきになれた事がとても嬉しかったのです。素晴らしい時間を過ごせました。


 一方殿下のお茶会は盛大に開かれていて新入生の令嬢の殆どが参加したようです。さすが王子殿下ですね。


 学園生活も落ち着き、来週はとうとうデビュタント。社交界デビュー……となるのですが。


 ドレスの最終のお直しをしている時でした。

「ウィルフレッド殿下からお手紙です」

 ノーマン(執事)から渡される手紙……

 何の用でしょう? 今はドレスのお直し中で、とても忙しいので手紙を机の上に置こうと思ったら、ノーマンに腕を掴まれました。

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