殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね

カテリーナ夜会に招待される

 
 デビュタントを終え数日後、ノーマン(執事)がカテリーナの座っているソファの前にあるテーブルにどさっと封筒を置いた。


「お茶くらいゆっくり飲みたいのに」
 ぶつぶつと文句を言う。侍女達と楽しくお茶会をしている時だった。

「女子会の邪魔しないでよ」

 ぷくっと頬を膨らませる。



「お暇であるのなら、招待状のお返事くらいしたら如何ですか?」

 ノーマンが招待状をちらっと見る。

「えっ……こんなに沢山招待状が……?」

 何通かを手に取って送り主を見てみたが、どの招待を受けるのが正しいか分かりません。こう言う時はお母様に任せるのが一番ですね!


「あと、また殿下からお手紙です」

 流石に王族からの手紙を他の手紙と一緒にしていないようで、シルバーのトレーに乗せてすっと目の前に出してきた……

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