殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね

 そして久しぶりに王宮へと行く事になった。

「本当に行くの?」

 ブラッドに確認されますが、行くとお返事をしましたので、ドタキャンというわけにはいきません。

「うぅ……ん、行かなきゃね。ノーマンが一緒に来てくれるから大丈夫よ。行ってきます」

 気乗りはしませんよ……

 こちらに話などありませんから。

 恋の相手でも紹介されるのかもしれません。

「ん。早めに切り上げてきて」

 ブラッドに手を振り、邸を出た。
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