殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね
「貴女、婚約者候補から外されたくせに、殿下に色目を使って」
「ブラッド様が義弟だからと言って、自由にさせなさいよ、お可哀想に」
「クラスの男子生徒も貴女の奴隷にして……このビッチ」
「殿下にはマドレーヌ様の方がお似合いですのに」
「侯爵家の御令嬢でもレベルが低いのね。平民の方と仲良くされていましたし」
上級生に囲まれると威圧感がありますね。どうしましょう……新入生が上級生に楯突くというのも良くないのでしょうか……?
失礼ですが、この方達の会話のレベルが低すぎて話になりませんね……
この令嬢達は、伯爵家の方々、あとは子爵家、男爵家……ですよね? 存じ上げております。
身分的には私の方が上ですけど、学園は身分が関係のない学びの場、学園で起きた事は外には漏れないと思い強く出るのでしょうけど。
「何もおっしゃらないのね」
ニヤリとカテリーナが反論せぬことをいい事にボス的な令嬢がどんと肩を強く押した。悪意ある行動に、ぺたんと音を立て、とうとう地面にお尻をついてしまいました。手をついた拍子に手首を捻ったようです。