病の君へ
「っ……空っ……!」
私の目からは、涙が洪水のように溢れていた。
「これ、見てください」
私の背中を擦りながら、看護師さんがそういった。
裏返されて、表面にされたカード。
それは私へのメッセージで埋め尽くされていた。
『実香、俺の分まで生きてね。何が原因でこうなったかは、分からない。でも見てるってことは実香に心臓が提供されたってことだよね。1人にさせてごめん。実香のこと、命懸けで救えて嬉しいよ。これが最後の願いかな。俺の分までしっかり生きてね。
実香に俺の心臓が入ったってことは、実香の中で俺が生き続けてるわけでしょ?だから一人じゃないよ。実香、愛してる』
最後まで読んだ私は、その場に泣き崩れた。
私の目からは、涙が洪水のように溢れていた。
「これ、見てください」
私の背中を擦りながら、看護師さんがそういった。
裏返されて、表面にされたカード。
それは私へのメッセージで埋め尽くされていた。
『実香、俺の分まで生きてね。何が原因でこうなったかは、分からない。でも見てるってことは実香に心臓が提供されたってことだよね。1人にさせてごめん。実香のこと、命懸けで救えて嬉しいよ。これが最後の願いかな。俺の分までしっかり生きてね。
実香に俺の心臓が入ったってことは、実香の中で俺が生き続けてるわけでしょ?だから一人じゃないよ。実香、愛してる』
最後まで読んだ私は、その場に泣き崩れた。