病の君へ
夜、寝る時に広いベッドに1人で潜り込む。

ほんのり、大好きな人の匂いがした。

さみしいよ。

前みたいに会いに来てよ……。
急に居なくならないでよ……。
どんどん視界がぼやけて、瞬きするとポロッと落ちてしまいそうになる。

と、その時。

「実香、眠そうな顔もかわいいな……」
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