病の君へ
まだ入院したてで無理なことは重々承知で、こういう時ばっかり時間の流れが遅いのを恨んで。

俺はリビングの机の上で、さっきのカードを記入した。

書きたいことも全部。

天使のような白い子が見にくくなるほどに、ぎゅぎゅう詰めに。

まだ、50年は使わないと思うけど。

そしたらこの文は書くだけ無駄か。

それでも、すぐ使うことになった時のために。

今伝えたいことを、沢山沢山書いた。
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