夢の中でもう一度

プロローグ

君は本当に猫みたいだった。




ミケはいつだってマイペースで自由気まま。

高い所が好きで簡単に登るし、華麗に降りる。

ふわふわした毛は柔らかくてずっと撫でていたい。

ひなたが好きで気づいたら眠っている。



そんな、女の子、だった。



ミケが交通事故で死んだ。

小さな男の子を助けて自分が死んだらしい。

周りにいた人いわく、誰もがダメだと思った瞬間にミケが飛び出して行ったらしい。

その俊敏さはまるで猫だと。

ミケらしさに愛おしさが込み上げた。
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