夢の中でもう一度
本文
ミケとの出会いは高校3年だった。
僕の学校には映画やドラマで見るような屋上がある。
昼休みになると解放される屋上は見晴らしが良く、夏でも心地良い風が吹く。
僕のお気に入りの場所だった。
でも唯一開けてくれる屋上のドアは定教室からは遠く、いつも人は少ない。
それも僕が好む理由の1つだった。
そんな屋上の1番高いとこでミケは寝ていた。
膝を折り曲げて横向きで丸まってすやすやと気持ち良さそうに眠っていた。
それがミケとの出会い。
それからも屋上でミケと会うことが増えた。
ミルクティー色のふわっとしたくせっ毛。
ダボッとした白のカーディガン。
声は鈴のように綺麗で、体は子猫のように小さい。
気だるそうなタレ目は笑うとくしゃっとしてなくなる。
新しいミケを見る度にミケの存在は膨れ上がり、いつからか恋焦がれていた。
卒業式の日、告白した。
無事、志望校に受かった僕がミケと会うのは最後だ。
最後だから想いを伝えたかった。
“好きな人と同じ大学行くの大変だった。”
そう言ってミケは僕と同じ大学の合格通知をひらひらとした。
こうしてミケは僕の恋人になった。
僕の学校には映画やドラマで見るような屋上がある。
昼休みになると解放される屋上は見晴らしが良く、夏でも心地良い風が吹く。
僕のお気に入りの場所だった。
でも唯一開けてくれる屋上のドアは定教室からは遠く、いつも人は少ない。
それも僕が好む理由の1つだった。
そんな屋上の1番高いとこでミケは寝ていた。
膝を折り曲げて横向きで丸まってすやすやと気持ち良さそうに眠っていた。
それがミケとの出会い。
それからも屋上でミケと会うことが増えた。
ミルクティー色のふわっとしたくせっ毛。
ダボッとした白のカーディガン。
声は鈴のように綺麗で、体は子猫のように小さい。
気だるそうなタレ目は笑うとくしゃっとしてなくなる。
新しいミケを見る度にミケの存在は膨れ上がり、いつからか恋焦がれていた。
卒業式の日、告白した。
無事、志望校に受かった僕がミケと会うのは最後だ。
最後だから想いを伝えたかった。
“好きな人と同じ大学行くの大変だった。”
そう言ってミケは僕と同じ大学の合格通知をひらひらとした。
こうしてミケは僕の恋人になった。