また、君と笑顔で会える日まで。
へへっと笑うあたしとは対照的に何故か萌奈は泣きそうな顔をしている。
萌奈はそっと手を伸ばしてあたしの手のひらを掴んだ。
「あたしに触んないほうがいいよ。びちょびちょだから」
「そんなのどうだっていいよ」
「よくないよ。濡れんのはあたし一人だけで十分だって」
「やだよ」
「へ?」
「だったら、私も濡れるから」
なぜか萌奈は傘を畳んでしまった。
萌奈の体にも容赦なく雨粒が降り注ぐ。
「これでいいの」
「よくないって!!何してんのよ〜!!」
こんなことをするなんて萌奈らしくない。
目が会った瞬間、萌奈は言った。
「リリカちゃん、17歳のお誕生日おめでとう」
時が止まったかと思った。ザーッという雨音が消え失せる。
「へっ?」
自分の口から情けない声がもれた。
笑おうとしても顔が強ばって上手くいかない。
胸の奥底から湧き上がってくる感情が目頭を熱くさせる。
「今日、お誕生日だったんだね。ごめんね、知らなくて」
萌奈はそっと手を伸ばしてあたしの手のひらを掴んだ。
「あたしに触んないほうがいいよ。びちょびちょだから」
「そんなのどうだっていいよ」
「よくないよ。濡れんのはあたし一人だけで十分だって」
「やだよ」
「へ?」
「だったら、私も濡れるから」
なぜか萌奈は傘を畳んでしまった。
萌奈の体にも容赦なく雨粒が降り注ぐ。
「これでいいの」
「よくないって!!何してんのよ〜!!」
こんなことをするなんて萌奈らしくない。
目が会った瞬間、萌奈は言った。
「リリカちゃん、17歳のお誕生日おめでとう」
時が止まったかと思った。ザーッという雨音が消え失せる。
「へっ?」
自分の口から情けない声がもれた。
笑おうとしても顔が強ばって上手くいかない。
胸の奥底から湧き上がってくる感情が目頭を熱くさせる。
「今日、お誕生日だったんだね。ごめんね、知らなくて」