世界で一番大嫌いな君へ
「あ〜、もう!!」
ゲームオーバーという文字が画面に浮かび、凌はスマホをベッドに叩き付ける。またましろのことを自然と考えてしまっていた。
「ましろなんて、嫌い、嫌い、大嫌いだ!!」
また泣いてしまいそうなのを堪え、凌は布団を頭から被った。
それから三ヶ月ほどが経過した。日曜日の朝、新聞を取りに行った父が、焼き魚を食べていた凌に「ん」と何かを差し出してきた。
「何?」
凌が父の手に視線を向けると、そこにあったのはリボンのついた可愛らしい封筒だった。それを見た母が嬉しそうに言う。
「ねえねえ、それってましろちゃんの結婚式の招待状じゃない?」
父から封筒を受け取り、凌はゆっくりと封を開ける。そこに入っていたのは、母の言った通り結婚式の招待状である。新郎の名前は、凌が今まで生きてきて見たことのない人物の名前だった。招待状を燃やしてしまいたい衝動を凌は抑え、椅子から勢いよく立ち上がる。
「ごちそうさま、もういいわ」
「えっ?もう食べないの?」
ゲームオーバーという文字が画面に浮かび、凌はスマホをベッドに叩き付ける。またましろのことを自然と考えてしまっていた。
「ましろなんて、嫌い、嫌い、大嫌いだ!!」
また泣いてしまいそうなのを堪え、凌は布団を頭から被った。
それから三ヶ月ほどが経過した。日曜日の朝、新聞を取りに行った父が、焼き魚を食べていた凌に「ん」と何かを差し出してきた。
「何?」
凌が父の手に視線を向けると、そこにあったのはリボンのついた可愛らしい封筒だった。それを見た母が嬉しそうに言う。
「ねえねえ、それってましろちゃんの結婚式の招待状じゃない?」
父から封筒を受け取り、凌はゆっくりと封を開ける。そこに入っていたのは、母の言った通り結婚式の招待状である。新郎の名前は、凌が今まで生きてきて見たことのない人物の名前だった。招待状を燃やしてしまいたい衝動を凌は抑え、椅子から勢いよく立ち上がる。
「ごちそうさま、もういいわ」
「えっ?もう食べないの?」