世界で一番大嫌いな君へ
「彼、迎えに来てくれるって。それまでブラブラしようかな」
すっかり笑顔に戻ったましろはそう言う。凌は胸の痛みに気付かないフリをしながら、「俺も付き合う」と言って笑った。
それからは、二人で懐かしい場所をブラブラと歩いた。二人が通った小学校や中学校、高校を通り過ぎ、河川敷を並んで歩く。しばらく歩くと商店街が見えてきた。
「懐かし〜!ここの商店街のコロッケ、すごくおいしいの!」
ましろが目を輝かせ、凌は苦笑しながら訊ねる。
「そうか?都会にはもっと珍しくてうまそうなもん、山ほどありそうだけどな」
「コロッケはここのが一番よ!」
そんなことを話しながら、肉屋や八百屋などを通り過ぎていく。そして商店街の中央部まで歩いた時、ましろがピタリと足を止めた。
「凌ちゃん、短冊だって」
ましろが指を指した方向には、七夕の短冊を書くコーナーが作られている。もう七夕もそう遠くないためだ。
「せっかくだから書いてくか」
すっかり笑顔に戻ったましろはそう言う。凌は胸の痛みに気付かないフリをしながら、「俺も付き合う」と言って笑った。
それからは、二人で懐かしい場所をブラブラと歩いた。二人が通った小学校や中学校、高校を通り過ぎ、河川敷を並んで歩く。しばらく歩くと商店街が見えてきた。
「懐かし〜!ここの商店街のコロッケ、すごくおいしいの!」
ましろが目を輝かせ、凌は苦笑しながら訊ねる。
「そうか?都会にはもっと珍しくてうまそうなもん、山ほどありそうだけどな」
「コロッケはここのが一番よ!」
そんなことを話しながら、肉屋や八百屋などを通り過ぎていく。そして商店街の中央部まで歩いた時、ましろがピタリと足を止めた。
「凌ちゃん、短冊だって」
ましろが指を指した方向には、七夕の短冊を書くコーナーが作られている。もう七夕もそう遠くないためだ。
「せっかくだから書いてくか」