隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
ルドルフがアルベティーナの背を支えるようにして、ゆっくりと彼女の身体を起こす。
アルベティーナは彼から小瓶を受け取った。
「媚薬だ。お前、初めてなんだろう? 痛み止めのようなものだと思え」
媚薬と聞くと、全身に熱が回っていく感じがした。顔も赤く染め上げられているはずだが、仄かな燭台の明かりだけでは、ルドルフにその顔色の変化は気付かれていないだろう。
瓶を口元に近づけると、すん、と甘い香りがする。一口だけ口に含んでみたが、全部飲めとルドルフの声が飛んできた。美味しくないわけではないのだが、好んで飲みたい味でもない。顔をしかめながら、アルベティーナは残っている液体を一気に飲み干した。
ルドルフは手を伸ばし空になった瓶を奪い取ると、ルドルフは一度寝台から離れる。支えを失ったアルベティーナの身体は、寝台の上に仰向けになった。彼女の胸は、トクトクと高鳴っていた。
ルドルフが覆いかぶさるようにして、寝台の上に膝をつく。彼の重みがくわわり、ギシギシっとさらに寝台は沈む。
ぼんやりとした灯りの中、アルベティーナは目の前の男を見上げていた。両手は投げ出してあるものの、緊張のためかガウンの裾を掴んでいる。
「やめるか?」
息も触れるくらい近い場所からルドルフの声が聞こえてくる。
「やめません……」
アルベティーナは彼から小瓶を受け取った。
「媚薬だ。お前、初めてなんだろう? 痛み止めのようなものだと思え」
媚薬と聞くと、全身に熱が回っていく感じがした。顔も赤く染め上げられているはずだが、仄かな燭台の明かりだけでは、ルドルフにその顔色の変化は気付かれていないだろう。
瓶を口元に近づけると、すん、と甘い香りがする。一口だけ口に含んでみたが、全部飲めとルドルフの声が飛んできた。美味しくないわけではないのだが、好んで飲みたい味でもない。顔をしかめながら、アルベティーナは残っている液体を一気に飲み干した。
ルドルフは手を伸ばし空になった瓶を奪い取ると、ルドルフは一度寝台から離れる。支えを失ったアルベティーナの身体は、寝台の上に仰向けになった。彼女の胸は、トクトクと高鳴っていた。
ルドルフが覆いかぶさるようにして、寝台の上に膝をつく。彼の重みがくわわり、ギシギシっとさらに寝台は沈む。
ぼんやりとした灯りの中、アルベティーナは目の前の男を見上げていた。両手は投げ出してあるものの、緊張のためかガウンの裾を掴んでいる。
「やめるか?」
息も触れるくらい近い場所からルドルフの声が聞こえてくる。
「やめません……」