隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
口を開くことができないアルベティーナはこくこくと頷くことしかできない。シーグルードは次から次へと料理を手にしては、アルベティーナの口元まで運んでくる。渋々とアルベティーナはそれを受け入れていた。だが、そうやって食事をしていても、永遠と食べられるわけではない。
「もう、お腹がいっぱいです」
「そうかい?」
シーグルードは、残念そうにアルベティーナを見つめてから、食事を片付け始めた。しかもアルベティーナを膝の上にのせたまま。
「あの、シーグルード様」
シーグルードが一方的に彼女をかまっているため、アルベティーナは聞きたいことを聞けずにいた。だが、今なら聞けるかもしれない。
「その……。昨日、避妊は」
「ああ、しなかったな。私は君との間に子を授かることを望んでいる」
シーグルードはアルベティーナの腹部に触れ、優しく撫で上げる。
「それに先ほども……。まあ、そういうわけだから、ティナには一か月はここにいてもらう必要がある」
それをわかっていながら先ほどもアルベティーナを抱いたシーグルードは確信犯なのだろう。だからこそ、アルベティーナも対抗したい気持ちになる。
「でしたら、今日から一か月。殿下は私を抱かないということで、よろしいでしょうか?」
「いや、それは……」
なぜかシーグルードが顔を赤く染めながら、口ごもっていた。
「もう、お腹がいっぱいです」
「そうかい?」
シーグルードは、残念そうにアルベティーナを見つめてから、食事を片付け始めた。しかもアルベティーナを膝の上にのせたまま。
「あの、シーグルード様」
シーグルードが一方的に彼女をかまっているため、アルベティーナは聞きたいことを聞けずにいた。だが、今なら聞けるかもしれない。
「その……。昨日、避妊は」
「ああ、しなかったな。私は君との間に子を授かることを望んでいる」
シーグルードはアルベティーナの腹部に触れ、優しく撫で上げる。
「それに先ほども……。まあ、そういうわけだから、ティナには一か月はここにいてもらう必要がある」
それをわかっていながら先ほどもアルベティーナを抱いたシーグルードは確信犯なのだろう。だからこそ、アルベティーナも対抗したい気持ちになる。
「でしたら、今日から一か月。殿下は私を抱かないということで、よろしいでしょうか?」
「いや、それは……」
なぜかシーグルードが顔を赤く染めながら、口ごもっていた。