サキュバスの年の差@純愛物語 イリスとシオン・魔法の恋の行方・シリーズ8
「疲れて体調が悪かったり、
酒を飲みすぎたり、精気が足らない状態が続くとこうなる・・」
イリスは虚勢をはるように、
しかし、最後はかぼそい声になった。
シオンはベッドから起き上がり、
テーブルの水差しから、液体をガラスのコップに注いだ。
「元に戻る事は、できるのですか」
それはまったく、天気の会話のように質問をしてくる。
イリスはめんどうくさいと思ったが、説明を続けた。
「帰れば、冷凍してある精気がある。それを飲めば・・大人の姿に戻る」
それから、ふぅとイリスはため息をついた。
「だからぁ、精気を飲めば、
元に戻るから・・・・帰る!」
「帰る?その姿で?それは、無理ですね」
シオンの感情の乗っていない言葉に、イリスは、無性に腹立たしさを覚えた。
そう、
シオンその言葉が、上から目線のように感じて、反応したのだ。