サキュバスの年の差@純愛物語 イリスとシオン・魔法の恋の行方・シリーズ8
「あなたは、とても頑張っているのですね」
シオンは、ベッドの脇にすわり、
そっとイリスの頭をなでた。

「人を喜ばせるために・・
自分が無理をしていませんか?」

「別に、商売はやりがいがあるし、おもしろいし・・」
イリスは、毛布に口を当てて、
ぼそぼそと答えた。

「あなたの産みだした商品で、
多くの人の笑顔が見られたのですね」

「だって、そうでなければ売れないじゃん」
イリスは、毛布から目だけ出した。

シオンの瞳は金だが、
穏やかな夕日のようで優しい・・
イリスは、なんとなく居心地が悪くて、また、布団をかぶった。

ランジェリーショップの経営が始まり、めちゃくちゃ忙しかった。

精気を補充する狩りにも行けず、
遅くに家に帰って、酒を飲み、寝るだけの毎日。
毎日、走り続けて、でもゴールが見えなくて・・・・
やさぐれていたのは確かだ。

「たまには、あなたも癒されなくては・・
疲れがたまっていたのでは?」
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