サキュバスの年の差@純愛物語 イリスとシオン・魔法の恋の行方・シリーズ8
「サキュバスは、化けるのがうまいんだよ」
イリスは、照れくささを隠すために、あえて乱暴な言葉を選んだ。

あいつの好みはたぶん、
ロリ系が引っかかっているはず・・・・
イリスはあたりをつけていた。

「成人式には髪とスカートに、
緑のつるを下げるのですよ」

アクアがツタを手にして、
イリスの髪に飾ってくれた。

「口紅はピンクですね。
かわいさを出すなら、少し垂れ目気味のメイクがいいかも」
ランダは、手早く化粧パフをはたいた。

「これが、はちみつ酒です」
アクアは、薄茶色の小瓶の入った小さなかごを渡した。

「うん、ありがとう」
かごを受け取ると、
イリスは言葉少なく、そさくさと玄関から出て行った。

「なんか、イリスの奴、おかしいぞ」
入れ違いに、アラゴンが首をひねりながら、入って来た。

「神官様のお手紙が来たから・・・・」
アクアが、クスクス笑って言った。
「恋する乙女・・?かもしれません」
「へー、あいつは乙女って柄じゃないぜ」
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