サキュバスの年の差@純愛物語 イリスとシオン・魔法の恋の行方・シリーズ8

イリスの専属契約・エピローグ

<エピローグ>
数日後
アラゴンがイリスと、領主の館の玄関先ですれ違った時だった。

「それじゃあ、アラゴン、お先に失礼します」
イリスが小さく手を振ると、
左手の薬指、銀の指輪が光った。

「うん・・?」
アラゴンは立ち去るイリスの姿を、二度見してしまった。

イリスに似つかわしくない、
髪には白の小花飾り、かわいらしいレースのブラウス、
足首まである緑のスカート姿だ。
髪と同じ花飾りのついた籐のかごを持っている。

「・・・・ああ、気を付けて帰れよ」
アラゴンは、額にしわを寄せて、声をかけた。
部屋に入るやいなや、
大事件を報告するように早口で、アクアに、

「なんか、イリスの奴、おかしいぞ。
雰囲気変わったよな。
フェアリー寄りになったというか、ギラギラしなくなったというか・・」
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