サキュバスの年の差@純愛物語 イリスとシオン・魔法の恋の行方・シリーズ8
「たのもーっ・・・!」

イリスは大きな木製の扉を、
ガンガン叩いた。
わずかに扉を開き、そばかすの少年が顔をのぞかせた。

「何か、御用でしょうか?」

少年の顔には「不審者が来た」と、ありありと表れている。

無理もない。
神殿に来る者の服装ではないからだ。

イリスは、オフショルダーの真っ赤なボディコンのワンピース。
胸を強調し、ウェストのくびれは
スタイルの良さをアピールしている。

パンツの見えそうなミニスカートは、美脚を惜しげもなく見せていた。
赤は、イリスの黒髪に映えて、
妖艶さを演出する色、勝負色だ。

ガキは相手にしない。
時間がもったいない。
イリスはすぐに聞いた。

「シオン様、シオン・シスル様に
会いにきたんだけど」

「シオン様はどなたとも・・・・
お会いしません」

少年はイリスの迫力に、しどろもどろで、つっかえて言った。


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