この世からログアウト
「んな訳ないよー!絶対図星だぁ〜」




光莉の声でふと我に返る。




「違うーっ!!……そう言えば、なんで私達が付き合ってるって?」



「え?相合い傘してたんじゃないの? 噂、広まってたよ?」




そう言って光莉は私の顔の前に人差し指を立てた。




「っ…!!光莉何回言ったら分かるの?私は肩より上に手があるの怖いって言ったでしょ?」



「むーっごめんなさい。

私幸生に触れられるようになったし何事にもチャレンジを…」




私は、人に触られるのが少しだけ怖い。

でも中学生になってから光莉には心を許すようになった。



でもまだ肩より上にある手は恐怖を感じる。



早く……慣れなきゃ。
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