この世からログアウト
「美羽ー保健室のせんせー連れて来たー」


「はぁっ!?何やって……
あっ!美羽〜そろそろ帰んなきゃだから️♡」



恋高さんが居なくなると皆んなが次々と去って
行った。



「あらっ!!やだーもうこんな時間。
会議室行かないとー!!」



あ…保健室のおばさん。

そのまま走って行ってしまった。



「…立てる?」



上からの優しい声にびっくりしながかも
恐る恐る顔を上げてみた。



「ゆ、ゆうきくん。」



足が震えて上手く力が入らない。
その時だった。



「大丈夫。僕は味方だから。」


そう言われ優しく抱き締められた。

暖かくて、安心して、初めての感覚に内心


戸惑いつつもの心はポロポロと

何かが崩れ、溶ける音がした。






どれだけ時間が経ったのだろう。
私は少しだけ正気を取り戻す事に成功した。


「優希くん。私もう大丈夫。
バリバリ元気になりましたっ!」



そう言って立とうと思ったけれど

捻った足がズキンと痛み、少しよろけた。



「おっとと…足ひねってるよね?僕騙されない
から…!!」


「えぇっ!?優希くんなら騙せると思ったんだ
けどなぁ……」


「えっ!ひどーい!!
……そういう子にはこーだー!!」
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