この世からログアウト
「ひゃあっ!?」


私は軽々と優希くんに持ち上げられた。


「保健室。せんせー居ないけど行くよ!!」


「えっ…私重くない?下ろしていいよ?」


「全然だいしょーぶ!!」



優希くん以外と力持ちなのかな…?


あれ、そう言えば私優希くんに触られても
怖くない。私、光莉以外ダメだったはずなのに


…これも成長の内かな。



「失礼します!うん。やっぱり誰もいない!」



そう言いながら優希くんは私を優しくベッドに
下ろしてくれた。



「…あいちゃん、さすがに今体育着持って無いよ
ね?」


「えっ?うん。そうだけど、どうかした?」


「いや、だって服濡れてるから着替えないと…」


「あ、そうだった!!」



うんうん着替えないと…あ。
下着…微妙に透けてるような、いやーどうだろ?



「優希くん。お見苦しいもの見せてごめんね。」



とりあえず謝っといた。



「…?そんな事あったっけ?あ、そうだ。
体育着嫌じゃなければ僕の貸すよ!!」



そう言うと優希くんは方から紐を下ろした。



「え?いいの?
ってなんで体育着持って廊下に…」


「えっ!?あーははは。
…友達と廊下で遊んでました。スミマセン。」


「……おいっ!!」
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