十二歳の恋人
―内緒の関係―
キーンコーン
カーンコーン


「セーフ!」

昨日の夜、なかなか眠れなくて、寝坊してしまった。

ずーっと、先生の事考えてた。

「おはよ!」

優奈が笑いながら、近づいてきた。
「うん!!セーフ」

「ねー知ってた?凛ちゃんと、2組の細川が付き合い出したって。」

「そーなんだ!どっちから告ったの? 」

と聞いたところで、教室に先生が入ってきた。

急いで、席についた。

凛ちゃんは、細川のどこが、好きになったんだろう…

はっきり言えば、細川は、背も低いし…顔は普通、勉強ができる訳でもないのに。 帰り道凛ちゃんに、聞いてみた。
「あたしからだよ。」
ちょっと、ビックリだった。
「何かいいんだよねー。細川って。」
少し、頬を赤らめながらボソッと言った。
「そっか!!頑張ってね」 凛ちゃんは、照れくさそうに、大きく頷いた。
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