十二歳の恋人
家のキッチンに、先生が立って、料理をしている。

お母さんのエプロンを着けて。
慣れない包丁使いで。
玉ねぎが目にしみて、涙をポロポロ流しながら。慧琉の為に、ハンバーグを作ってくれた。

「おいしそー。いただきます。先生も一緒に食べよ〜。」

「はい!いただきます。」

慧琉と先生ふたりきりの、夕食

新婚さんみたいたな。
いつもみたいに、ガツガツ食べれないよ。
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