十二歳の恋人
まだ、まだ不安
これが恋愛かな
好きだから、不安になったりするものなのかな。
慧琉は小学生だから?
大人の男の人を、好きになったから。


「勉強するぞ。」

奏斗の横顔が、好き。
長いまつげに、高い鼻。見ているだけで、キュンとする。

「じーっと見過ぎ」

おでこを、人差し指でツンとした。

「慧琉のどこが好き?」

「素直なとこかな。」

「無難なとこだね。」

慧琉といない時は、どんな奏斗なのかな…

「そんなことないよ。大事なとこだぞ」

優しい表情でそう言った
「うん‥‥‥。」

そんなにじっと見たら、恥ずかしいよ。

「偉い偉い!」
ニコッと笑った。


年齢が、離れていても、大好き。
< 29 / 42 >

この作品をシェア

pagetop