十二歳の恋人
―家出―
1ヶ月がたった―――。

記念日

カレンダーに、ハートマークをつけた。

「お母さん、慧琉の部屋に入らないでね。」

不思議そうな顔をして、お母さんが言った

「どうしたの?急に」

「だって慧琉も、12歳だよ。プライバシーを守りたい年頃なの」

「ハイハイ」
少し笑いながら、ソファーに座り、慧琉を見た。

「掃除は?自分でするの?」

「するから、絶対入っちゃダメだからね!!」

「いつまで続くかしら〜」

お母さんは、慧琉が先生と付き合ってるって知ったら、怒るよね。
ごめんなさい。
内緒にして
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